『筋力トレーニング』ってそもそも何?なぜ筋肉がつくの?
筋力トレーニングしていてもなかなか筋肉がつかない人の特徴に、『ただ漠然と筋トレしている』というのがあります。
筋トレの“本質”をわかっていないんですね。
これがわからないと、何のために筋トレしているのか分からなくなってしまいます。
あなたも『筋肉を付けたい』『筋肉を大きくしたい』と思っているはずです。
そのためにトレーニングをするわけですが、バルクアップ(筋肉を大きくする)の第一歩として、負荷をかけて筋肉をいじめることで筋繊維を破壊します。
(※筋肉を断裂させるわけではありません。)
その壊された筋繊維を修復することによって、前以上の筋肉に成長するという流れです。
効率よく筋繊維を破壊するためには、『伸展(のび)と屈曲(まげ)の範囲』と『筋力を最大に使えるポイント』を理解する必要があります。
例えば“胸”の筋肉を考えてみましょう。
胸のトレーニングには、ベンチプレスやダンベルプライ、家ではプッシュアップ(腕立て伏せ)などがあります。
スポーツ選手等は、普通のプッシュアップをほとんどしませんね。
なぜかわかりますか?
理由は、自分の体重だけでは物足りない・・・のはもちろんですが、プッシュアップだけですと伸展と屈曲の範囲が狭すぎて効率よくトレーニングができないからです。
自分の胸を抱くポーズをしてみてください。
これが胸の最大の屈曲状態です。
手を横に大きく広げてください。
これが胸の最大の伸展状態です。
ただのプッシュアップでは、この範囲でトレーニングできないことが想像できたでしょうか?
ちなみに、胸の筋力を最大に使えるポイントは最大屈曲状態の少し手前です。
これは個人差がありますので、トレーニングの中で探ってみてください。
筋力トレーニングのポイント
まず、筋繊維を効率よく壊すために、各部位の伸展(のび)と屈曲(まげ)の範囲を知ること。
さらに、もっとも筋力を使える地点を知ること。
実際のトレーニングでは、この範囲を十分にウォームアップしてから、負荷をかけ続けること。
そして、筋力をもっとも発揮できるポイントで筋肉が限界に到達するように行うことです。
ただし、最大伸展状態で大きな荷重をかけると、筋肉ではなく筋(スジ)に負担をかけることになるので、実際には目いっぱい伸ばしたところより少し手前と考えてください。
今回説明しました、伸展と屈曲を意識するだけでも、トレーニングのやり方はだいぶ変わってくるはずです。
ぜひ、あなたの身体の構造を知って、効果を最大限上げられるようがんばってください。